みんなの財務データ。とは/XBRL多次元DBみんなの財務データ

みんなの財務データ

XBRL多次元DBみんなの財務データ

2011.4.15 更新

背景と位置付け、XBRLビューワでは解決できない問題

minzai_p1.pngクリックすると拡大します 『みんなの財務データ。』は、金融庁のEDINETで開示されているXBRLを独自の方法で集計し、多次元データベース形式に変換したものです。 XBRLの普及により、開示データの購入コスト低減や分析の効率化が期待されていましたが、難解なデータ形式に加え、多くの例外的なデータが含まれており、機械的に集計できる範囲には限界があります。本製品を活用することにより、XBRLデータと開示データ利用者のギャップを埋めることができます。

マイクロソフト社の最新技術を活用、最初から最後までExcelひとつ

minzai_p2.pngクリックすると拡大します 高度な財務分析を行う場合には、個々の科目に加え、時系列、同業他社と比較する必要があります。 「Microsoft SQL Server 2008 R2 Analysis Services」を使うと、このような複数の分析軸を持つデータも自在に集計できます。お客様においては、特別なソフトウェアをインストールする必要はなく、使いなれたExcelで分析を行えます。最新のExcel2010を活用すると、生産性がさらに高まります。



開示データ購入費用は本当に削減できたのか?

XBRL導入時には、開示データ利用者に次のようなメリットがあると考えられていました。
結論はみなさまのご判断にお任せ致します。

・利用者への導入効果
 XBRLデータを分析システム等に直接取り込むことが可能となり、事務負担の軽減や投資判断等の分析を効率化することができる。また、外部情報ベンダ等から開示データを購入するための費用の削減が可能となる。

EDINETの高度化に関する協議会 実務者検討会(第1回) より引用 詳細はこちら


XBRLデータベース提供企業が乱立しない理由

サーバでXBRLを処理して、データベースに蓄積すれば簡単に構築できそうです。
しかし、XBRLだけで財務データベースを作成するには制約があります。

  • 過去のデータが少ない
  • 米国会計基準採用企業は対象外
  • XBRLデータの問題

過去のデータが少ない

2008年4月以降提出の報告書について、XBRLの提出が義務化されました。
それ以前のデータはXBRL化されていないため、中・長期の推移を見ることができずデータベースとしての価値が半減します。

米国会計基準採用企業は対象外

米国会計基準採用企業にはXBRL形式での提出は義務づけられていません。そのため、機械的にXBRLを処理するデータベースからは除外せざるを得ません。
しかし、海外で資金調達を行える大手企業は、米国会計基準を採用していることも多く、やはりデータベースとしての魅力が低下します。

XBRLデータの問題

XBRLでは、比較可能性を向上するために、表示科目を標準化した「タクソノミ」が導入されています。
「期間比較」
もっとも単純な分析として、時系列比較が考えられます。ところが、このタクソノミは毎年更新されていきます。なんらかの方法で差分を埋める必要があります。
「他社比較」
科目が集約されれば、同業他社との比較も容易になるはずです。集約したタクソノミでは対応できない場合もあるため、企業独自の科目を例外的に追加できるようになっています。似たような科目があるにも関わらず独自の科目が追加されたり、独自の科目はどこにも規定されないため提出するたびに表記が違ったりします。

つまり、機械的に処理しただけのデータベースは怖くて使えない、ということです。

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