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HOME > + 財務図表 > [財務図表講座]全体像の読み方(1日目)
財務図表をご活用いただくためには、会計入門書籍をかじる程度の知識が必要です。本当に必要な部分だけを、「ざいむ先生」と「ずん太くん」の対話形式でお送りします。 簿記3級や中小企業診断士試験勉強中の方にもお勧めです。 試験テクニックや暗記も重要ですが、会計基礎を理解しておくと学習もはかどります。
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先生、財務図表を使ったら教わった通りの図になりました。 でも、どこに着目していいのか、何を意味するのかがわかりません。
まずは、5つの要素の復習じゃ。 資産 … 会社にとって価値のあるもの 「お金の活用方法」で「会社に残っているもの」じゃったの。簡単に言えば、会社にとって価値のあるものが記載されておる。具体的には、現金や建物、機械などが資産じゃ。 費用 … 使ってしまい価値の無くなったもの 「お金の活用方法」で「会社から出ていったもの」じゃったの。簡単に言えば、使ったお金じゃの。具体的には、商品の仕入れや人件費、その他さまざまな経費じゃ。 負債 … 支払いの義務があるもの 「お金の調達方法」で「会社に残っているもの」じゃったの。簡単に言えば、会社の借金じゃ。具体的には、銀行からの借入金や、支払っていない商品の代金のことじゃ。 純資産 … 支払い義務のないもの 負債と同じで「お金の調達方法」で「会社に残っているもの」じゃ。大きな違いは、支払い義務の有無じゃ。具体的には、株主が出資した金額と利益のことじゃ。他の項目に該当しないものは、すべてここに含められる便利な場所じゃ。 収益 … 会社が稼いだお金 「お金の調達方法」で「会社に入ってきたもの」じゃ。簡単に言えば、稼いだお金じゃ。具体的には、売上じゃが、保有株式の配当金や、遊休資産の売却益なども含まれるのじゃ。
な、長いんですけど。 これは覚えたほうがいいのでしょうか?
覚える必要はないので安心したまえ。 さて、全体像の読み方に移ろうかの。 一番初めに、右図の指先の部分に注目するとよいじゃろう。 利益ですね。 そうじゃ。 重なり具合が広い企業は、儲かっているということになる。儲かっている理由を考えることも重要じゃが、はじめは多くの企業を見ることがよいじゃろう。
後は自習じゃ。